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アーサー・C・クラーク / 幼年期の終わり

あらすじ

地球上空に、突如として現れた巨大な宇宙船。オーヴァーロード(最高君主)と呼ばれる異星人は姿を見せることなく人類を統治し、平和で理想的な社会をもたらした。彼らの真の目的はなにか? 異星人との遭遇によって新たな道を歩み始める人類の姿を哲学的に描いた傑作SF

感想

アーサー・C・クラークの作品は過去に、”超”が付くくらいの有名作品「2001年宇宙の旅」の映画版(監督はスタンリー・キューブリック)を観た事がありますが、もう一つの有名作品「幼年期の終わり」は読んだ事がなかったので、今回手に取ってみました。
大まかな話の流れとしては、Wikipediaの方に書いてありますので、狂がある方は是非。
人間が”幼年期”を終えて、新たな形へと変貌するというストーリーを読んでいて、「NIGHT HEAD」が頭の中をよぎっていきました。もう何年前くらいの作品になるんだろう?私が確か、中学生くらいだったと思うので、10数年前の作品ですね。あの中で、いわゆる”超能力”が使える兄弟は、それが使える事により疎外感を味わったり、苦悩したりするわけですが、最終的には、彼らが人を救う存在へとなっていくわけで、彼ら以外にも能力を秘めた人がちょこちょこ出てきてましたから、そういう人達も含め、人間から新たな何かへ移行するまでの発展途上の話だったんです。他にも、こういう形で、新たな何かへの変貌を遂げようとするまでの過渡期を描いた作品はありますし、そういう作品にとっての下敷きになる部分が多々あったように感じました。

カレランを含め、オーヴァーロードは切ない。彼らは、自分達より劣った文明を持つ者を、自分達より先へと送り出す保護者であり、自分達はその先へ行く事が出来ない。それを見守るだけの存在。超えようと努力(観察)もしますが、超えられない。ある意味、たった一人、地球に残され、新たな形へと変わっていく子供達を見送ったジャンの方がはるかに幸せだったのかもしれませんし、感情をあまり表に出さないオーヴァーロード達はそのジャンが伝える実況をどんな気持ちで聞いていたのか?それを考えると。。。

YouTube – Pink Floyd – Childhood’s End
プログレバンド、Pink Floydの曲で、「Childhood’s End」です。『幼年期の終わり』と同じ原題。しかし、この作品の為の曲ではなく、「La Vallee」という映画の為に作られたサントラ「雲の影」(Obscured by Clouds)に収録されている曲です。
Pink Floydに関しては、代表曲「Echoes」が映画版「2001年宇宙の旅」のラストの映像と合わせると、しっくり来てしまう謎があったりと、浅からぬ関係があるバンドです。

YouTube – Pink Floyd 2001: A Floyd Odyssey Full Ending Scene
ほら、恐ろしいくらい、映像と音楽がぴったり合うでしょ?でも、実際に映画で使われたわけでもないんです。後で合わせてびっくりだ!と。「音楽の依頼はしたそうなんですが、予定が合わなかったとかなんかでお流れに」という噂だけが残ってます。
幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))
幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)
私が今回読んだのは、後者の光文社古典新訳文庫の方でした。


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