- 2010/02/11 23:54
- Book


以前、マイミクさんに、「『木島日記』とか民俗学絡みの作品が好きなら、勿論、京極夏彦は読んでますよね?」と言われ、「いや、読んでなかったりします」と答えざるを得なかった私。。。遅ればせながら、ちゃんと読ませて頂きました。
あらすじ
梅雨も明けようという夏のある日、関口巽は、古くからの友人である中禅寺秋彦の家を訪ねるべく眩暈坂を登っていた。中禅寺は古本屋「京極堂」の主人であるが、家業は宮司であり、さらに副業として「憑物落とし」も行う。人間の心の奥に潜む負の感情に妖怪の名前を付け、自慢の長広舌で以ってそれを言葉巧みに祓うのである。関口は最近耳にした久遠寺家にまつわる奇怪な噂について、そのような京極堂ならば或いは真相を解き明かすことができるのではないかと考えていた。関口は「二十箇月もの間子供を身籠っていることができると思うか」と切り出す。京極堂は驚く様子もなく、「この世には不思議なことなど何もないのだよ」と返す。その後、妊婦の消えた夫や代々伝わる久遠寺家の「憑物筋の呪い」について、人の記憶を視ることができる超能力探偵・榎木津礼二郎や京極堂の妹である編集記者・中禅寺敦子、東京警視庁の刑事・木場修太郎らを巻き込みながら、事態は展開していく。さらに、この事件は、持ち出した関口自身の過去とも深く関係していた。
感想
まあ、摩訶不思議な事w
序盤は、京極堂(中禅寺秋彦)と関口巽の会話から、京極堂が”今後効いていくるであろう”ジャブをこれでもか!?と叩き込まれ、その語りに付いていけなくなりそうになりながらも、読み進めました。
私が今回読んだのは、”分冊文庫版”という形で、(上)(下)に分かれてまして、前述の通り、(上)ではかなり苦戦しましたが、(下)に入ると、ミステリーとしての部分・民俗的な怪しさがスピーディーにかつ巧妙に絡み合いながら、話が展開されていく。もう、こうなりますと、どんどん読み進めたくて、結局、(下)は一気に読み切らせて頂きました。
大塚英志×森美夏の「北神伝奇」「木島日記」「八雲百夜」という昭和偽史三部作に近い雰囲気がありますね。正直、正常な人間の少ないところとかさ。「木島日記」もよくよく考えると、「多重人格探偵サイコ」に出てくる清水老人の若き姿、清水少尉が”当時のまともな軍人”である以外は…木島平八郎という男が古書店「八坂堂」をやっているところなどからも、京極堂と被るイメージを持ちました。
トリックに関しては、うーむ、内容を一切知らない頃から、「卑怯と言えば卑怯」と言ってる方をお見受けした事があるのですが、それはちょっと分かりますね。けれど、これはこれで、また、「そういう仕掛け方もあるんだ?」と、私個人は非常に楽しめました。
PS.
読書中に聴いた音楽。
Brian Eno & 伶楽舎 / music for 陰陽師 (disc 1が伶楽舎による雅楽、disc 2がイーノによるアンビエント音楽)
Puscifer / “V” Is for Vagina (ToolやA Perfect Circleなどの活動で知られるメイナード・ジェームス・キーナンの別ユニット作品)
A Perfect Circle / Mer de Noms (前述のAPCのデビューアルバム)
Polygon Window / Surfing On Sine Waves (Aphex Twinという名義で知られるリチャード・D・ジェームスの別名義作品)
YouTube – A Perfect Circle – 3 Libras
YouTube – Polygon Window – Audax Powder
そう言えば、「読書メーター」なるウェブサービスに登録してみました。
読書メーター – lihinaさんの読書メーター
http://book.akahoshitakuya.com/u/51793
読んだ本の感想を1文で書いてみたり、過去に読んだ本も思い出しながらちょこちょこ追加したり、やっていこうかな?と。
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