- 2010/06/25 03:11
- Book

今日は、ワールドカップ、日本対デンマークの試合が03:00から始まります。
仮眠を取ろうと思ったんですが、眠れず。手に取ったのが、この本、江戸川乱歩の「陰獣」
表紙は私の大好きな漫画「魍魎戦記MADARA」「多重人格探偵サイコ」などで知られる田島昭宇。うーむ、私はSMという世界には惹かれつつも、困った(?)事に常識という感情が邪魔してしまうので、あれですが、この表紙のような肉付きの女性であれば、鞭でぶってみたいかもしれない。(絶対に、俺には出来ない事ですが。分かってるよ!そのぐらい)
話は2話ありまして、表題の「陰獣」と「蟲」
陰獣
探偵作家の寒川に、資産家夫人、静子が助けを求めてきた。捨てた男・平井太郎から脅迫状が届いたというが、差出人は人気探偵作家の大江春泥。静子の美しさと春泥への興味で、寒川は出来るだけの助力を約束するが、春泥の行方はつかめない。そんなある日、静子の夫の変死体が発見された。
こちら簡単なあらすじ。
結局、最後の最後で、事件は一応は解決してるのですが、寒川は勝手に結論づけたという事もあってか?彼がもう一つの考えを述べるわけです。それが、『もしかしたら』というもう一つの可能性を残す形になり、その可能性も、前述の結論同様、狂っている。
そして、その事件の中に、見え隠れする性癖。嫁を屋根裏から覗く旦那(寒川の出した結論より)。旦那に鞭でぶたれる嫁。寒川に鞭でぶたれる静子。このあたりの描写には、思わず、ゾクゾクしてしまい、「俺はおかしいのか?」と思ってみたりするわけですが、それだけ作品に引き込まれているわけで、気が付いた時には、その暗い井戸の中、人の心に巣くう闇に、魅せられてしまいました。
そう言えば、過去にSMルームがあるラブホテルに行った事があります。そこへ着くまでは、私は堰を切ったかのように、加虐的な事をしてみたい…といった事を言って、当時お付き合いしていた女性も、その話に乗っかっていたのですが、実際、部屋に入ってみると、これがまたさ。気付いた時には、拘束される分娩台のような物体に、俺が乗ってしまいました。勿論、女性は私を拘束しました。その刹那、私は「すいません!」と、このような逆転現象について、謝ったわけですが、女性も、私に対し、「すいません!」と。。。この時、思ったんですが、女性という生き物は怖いというか、素晴らしい。無意識の内に、私は加虐的な事が出来ない事を悟り、自分が乗るというボケに出てしまったわけですが、それが全て筒抜けだったんでしょうね。私の心のダムが、初めから完全に決壊していた事を知った上で、その決壊を誤魔化そうとした、私の気持ちを汲んでくれ、これって男性側が気付いて、そうする事って、出来る人もいるかもしれないけれども、私は出来ない。そんなこんなで、「女の人は凄い」という気持ちになった事を、ちょっと思い出したので、書いてみた。
YouTube – A Perfect Circle – 3 Libras
ちなみに、「陰獣」と読み進めている時に、聴いていたのは、A Perfect Circle。Toolのメイナード・ジェームス・キーナンがやっている別プロジェクトですが、プログレッシヴメタルに近い形を取るToolと違って、こちらは何とも言えない艶めかしさを持った音なので、この「陰獣」と非常に良くマッチしていた。
蟲
こちらはストーカー殺人事件+αなストーリーです。汗
ストーカー殺人よりも、その後ですね。狂ってるのは…愛し過ぎた故に、死体の腐敗を何とかして、止めようとするのですが、計画的な行った殺人と違って、こちらは行き当たりばったりなもんで、墓穴を掘り続け、最終的には、まるで狂ってしまったのような行動の後に、警察に自分の犯行を冗談半分のような口調で伝えます。
主人公の柾木愛造は、人と接するのが極度に苦手だったはずが、最終的には、あのような口調になるシーンには、思わず口をあんぐりしてしまいました。しかも、その話を信じてもらえなかった彼は、死体に顔を突っ込んで、死んでいた。狂気の沙汰としか思えないラストシーン。
これは何て言えば、良いんだろうな?言葉をどう選べば、良いのか?どの言葉なら、問題がないか?など躊躇するところがありますが、馬鹿な男が独りよがりに破滅していくストーリーであると同時に、この物悲しさは何なんだろうね?
俺は、女性を付け狙おうなどとは、思う事もないんですが(その労力って俺にはないみたいだ)、正直、人間関係という点では、一般の人よりも、はるかに劣ると思う。それでも、結果的に、どうにかなっている状態なので、良いですが、もしなっていなかったどうなっているんだろう?例えば、Twitterを見てると、ネットを通してだけど、頻繁に呟く女性であれば、ストーキング出来ませんか?これ。私はほぼ自己完結する生き物なので、そんなに、女性の方の呟きに興味を持ちませんが(ただ、ポジティブ過ぎる人は男女問わず、ちょっと苦手かな)、人によっては、あれやこれやあるんじゃないかな?とちょっと思った。
YouTube – Nine Inch Nails – The Downward Spiral
ちなみに、こちらの話に合わせて、聴いていたのは、Nine Inch Nails。特に、今回は2ndアルバムの表題曲。
おいおいおい!そんな事してたら、3時過ぎてるよ!
とりあえず、陰の部分には、何事もなかったのように、よっこらしょと重い蓋を被せまして、陽の部分でサッカーを楽しみたいと思いますw
日本代表頑張れ!決勝トーナメントに行くぞ!(32年も生きてると、こういうスイッチが瞬時に切り替えられるようになってきた複雑系男子で御座います)
PS.
映画「陰獣」公式サイト
この映画版も見てみたい。
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